院長のワンポイントアドバイス

乾癬ワンポイントアドバイス⑮

当クリニックの紫外線治療は全身照射では最初は50秒ぐらいから始まり、約十数秒ずつ長くしていく方法で、今のところ最も長く照射している方でも5分以内には終了します。エキシマランプはさらに短く数秒から数分で終了します。

ですから治療時間はたいへん短くて済み、時間に余裕のない方に適している治療法と考えます。それに合わせて診察も効率よく進める為に、質問事項は主に

  • ①前回の照射で刺激症状はありませんでしたか?
  • ②お薬は大丈夫ですか?
  • ③次はいつ受診できますか?

の3点です。

皮膚症状は、紫外線照射室に移動してから照射の為に服を脱いで頂いた際、合わせて診させてもらいます。2度目の受診以降は、診察室で脱ぐことはありません。脱いで着て移動してまた脱いでと、2度手間になるからです。看護師が診察室で決めた照射時間を既に入力しているわけですが、私が症状を確認の上で最終決定をし、スタートボタンを押します。

エキシマランプの場合は、他院では看護師が照射するところもあるようですが、当クリニックでは私が照射することにしています。強く当たるのでわずかな部分でも2度同じ部位に当たると、そこには2倍の強さのエネルギーが加わることになるので、赤くなったり、時には水ぶくれができてしまう恐れがある為です。簡便で、他臓器に対する副作用のない安全性の高い治療法ですが、それなりに慎重に行うべき治療法とも言えるのです。

紫外線治療については単独で行うことはむしろ少なく、当クリニックにおいては多くの場合、外用治療との併用になります。以前述べたようなステロイド外用剤、ビタミンD外用剤、及び最近使われ始めた両者の配合剤を使い分けながら、紫外線の照射時間も調整していきます。乾癬の治療においては多くの判断要因があり、かなりの経験が必要になってくることをご理解して頂けるでしょうか?さらには今後説明予定の内服薬も絡んできます。

次回は内服薬について説明させていただきます。

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