院長のワンポイントアドバイス

乾癬ワンポイントアドバイス⑭

以前の文章でも述べましたが、紫外線を照射する機器には何種類かあります。大きな病院では全身を一度に照射する全身型、半面を照射する半身型など置くスペースがありますが、一般的な皮膚科クリニックでは手狭なところがほとんどで、最近の流行りもあってコンパクトなターゲット型照射器を置くところが増えてきています。これについても以前述べたように一つはナローバンドUVBという特に311nm付近の限られた波長の紫外線を照射する機器と、エキシマランプという波長が308nmに限られた紫外線を照射する機器の2種類があります。現在普及しているほとんどのタイプが後者のエキシマランプです。

当クリニックでは両方のタイプがありますが、一般的にエキシマランプの方が強く当たるので、症状の強い方にはこちらの方で照射します。ただ副作用と言いますか、ヒリヒリとした刺激症状や日焼けによる色素沈着も生じる可能性があり、子供の患者さんや若い女性の顔面、腕など目立つところにはナローバンドUVBを選択することもあります。手のひら、足の裏、肘、膝、頭皮など、皮膚の厚いところではエキシマランプでないと効果が出にくく、爪の凹凸にもエキシマランプで根気よく当てると滑らかになることがあります。頭皮については、髪の毛を短くして頂くと照射の効果が早期に見られることが多く、男性患者さんには積極的に勧めています。女性患者さんでも髪の毛をできるだけショートカットにして頂くようにアドバイスしています。

当クリニックのエキシマランプは1回数秒で6×3cmの面積を照射できるため頭部全体や手足など、ある程度の面積までなら2~3分で終了します。

ナローバンドUVBの場合は、エキシマランプに比べると1回数十秒で4×3.5cmの面積を照射するので広い面積には対応できませんが、ナローバンドUVBの全身照射の前にターゲット照射で皮膚の反応を見るために使う場合もあり、当クリニックとしては両方を揃えてそれぞれの場面で役立てることで、患者さんの治療に大きく寄与できると思っています。

関西乾癬
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