院長のワンポイントアドバイス

乾癬ワンポイントアドバイス②

今回は問診票の記載についてアドバイスを。

どのような病院、クリニックにおいても初診時には必ず問診票の記載を求められます。私のクリニックにおいても、いつから、どの部位にどのような自覚症状を伴って皮疹が出てきたのかを記載して頂きますが、なかなか正確に記載して頂けないのが悩みの一つです。医者に自分の訴えを効率よく知らせるには、問診票への記載が重要になってきます。「いつから」にしても乾癬は経過の長い病気ですから、約十年や、半年など大まかで構いません。「正確にわかりません。気づかなかったのかもしれないです。」などと言われてしまうと、「気づいてからで構いません。○年前はありましたか?○か月前は?」という会話がしばらく続くことも稀ではありません。このような事では問診票の意味がなくなってしまいます。

また部位を示すために全身の簡単な図を載せていますが、これも白紙の状態や、左右逆の記載をされていたり、顔や手など一部の印のみで、他の部分があるにも関わらず「服の下は見て下さい。」などと言われる事があります。受診前にご自身の症状がどこに出ているのかを把握することはとても重要な事です。把握してないと治療効果により皮疹の面積が減少してきても、「そんなところにありましたか?」と言われることもあります。受診前には、入浴時など全身を鏡に映して背中やお尻、頭など、普段見られない場所に症状が出ていないかチェックしておきましょう。ご家族の方に確認してもらうなども良いことでしょう。

また現在治療中であれば、どんな薬を内服・外用しているか、たくさんある場合は問診票に記載せずとも、お薬手帳を持参して頂き、了承の上コピーさせて頂ければ十分です。むしろその方が処方されている薬剤についても把握できるので好都合かもしれません。使用されている薬を持参される場合もありますが、種類が多い場合は確認作業がとても大変です。ぜひお薬手帳をご活用下さい。