現在、紫外線療法で使用される機器は大きく2種類に分けられます。
1つはナローバンドUVBという、特に311nm付近に限られた波長の紫外線を照射する機器です。
もう1つはエキシマランプという308nmに限られた紫外線を照射する機器で、主に症状がある部分だけを局所的に治療することができます。
週1~2回のペースで、1箇所数秒程度照射することで、まわりの正常な皮膚にダメージを与えることなく患部にのみ効果を発揮させることができます。
波長はわずかな違いのようですが、治療効果や副作用の現れ方が異なるため、使い慣れた医師でないとこれら2つの機器を上手く使いこなして効果を上げることは難しいと言えます。
なお、ナローバンドUVBの場合、照射面積に応じて全身型、半身型、局所型、手足型、ターゲット型といったタイプがありますが、エキシマランプにつきましては現在のところターゲット型のみが普及しております。
など
これらの皮膚疾患に対して保険適用で治療が受けられます。
エキシマランプでは従来の紫外線療法と比べて波長域が308nmに限局されているため、光の深達度が高く、効果が得られるまでの時間が短いなどの特徴が挙げられます。
またかゆみをともなう症状がある場合、かゆみが治まるまでの時間が短いといった特徴もあります。
さらにターゲット型照射治療器ですので、照射範囲が狭く1回数秒から数十秒程度の治療となります。
なお、部分的に照射するため、全身への治療には適しておりません。
ただ、当院では日本でもまだ数少ない全身型紫外線治療器(ダブリン3シリーズX)を導入しておりますので、全身への紫外線療法が必要な場合にはこちらを使った治療を受けていただくことができます。